ペルー:カハマルカ(2009年6月)






インカ帝国最後の皇帝アタワルパが、ここペルー北部を代表する都市カハマルカで

温泉に入っているときにスペイン人フランシスコ・ピサロに捕らえられた。

皇帝は幽閉された部屋で壁に線を引き、解放してもうことを条件に、

その線の高さまで金や銀を集めることを約束したが、

結局は処刑されてしまった。

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ここが幽閉されていた部屋。

写真の左上に印がある。



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こんな感じ。



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そんな歴史的に有名なこの町は、アンデス山脈の穏やかな山々に囲まれている。



これらの山の上にパンパが広がっているところがあり、

その一部に石の森と呼ばれているところがある。

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雨水による侵食や風化によって独特の表情を見せている。

長い年月を費やしてつくられた自然の造形。






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これはオトゥスコといって、紀元前1100年頃から紀元1200年頃まで、

穴のひとつひとつが墓として使用されていたらしい。

いまでは不思議な造形に見えるけど、

これも長年の侵食により少しずつ変化していった。



どちらも長年の風雨に耐え忍んできた姿ともいえよう。

ボロボロになりつつあるその姿には、

今後どうなっていくのか分からない儚さのようなものも秘めている感じで、

形の興味深さもさることながら、ある種の美しさをも感じる。






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さて、カハマルカはとても落ち着いた感じのする町である。



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町の中心のアルマス広場の周りでさえ、2階建ての住居群が並び、

教会以外にはこれといった建築も見当たらない。



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屋根はオレンジ色の瓦でほぼ統一されている。



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トルヒーヨとは異なり、家の壁面は白、もしくは白系統でまとめられている。



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屋根も壁面も風化により色あせ、歴史を感じさせる。

老朽化していると言ってしまえばそれまでだが、

あの岩々に感じたような思いにも共通するある種の美しさがあると思う。



新しいものにはない、歴史の味。



風化は長い年月の積み重ねがつくりだす意匠と言えるかもしれない。



町には多くの人が行き交い、ある程度賑わいもあるのだが、

風化した街並みが醸し出す雰囲気が、落ち着いた感じを与えているのだろう。

そんな街並みを歩くのは気持ちがいいし、

さらにこの町は気軽に立ち寄れる飲食店も多く、

(ちなみにこの町は乳製品で有名)

町の散策が楽しめるところだ。






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さてさて、そんな街歩きも楽しんで、その足で温泉へ。

アタワルパも度々足を運んだというインカの温泉。

海外の温泉はプール感覚なので、水着着用で温度もぬるく、

大体立ったまま入る感じのところがほとんど。

残念ながらこの露天風呂には浸かれないけど、

ここの温泉はなんと個室。

温度の調整も自在だし、座って入れるし、水着もつけなくていい。

ふぅ、やっぱ風呂はいいもんだ。






おまけ。

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教会で隠し撮りしたキリスト。

寝てるのか何か考えてるのか分からないけど、

こういうのがあってもいいよなぁ。

2009.10.28 Wed l 24:南米:ペルー l COM(0) TB(0) l top ▲
どもども。
アメリカ大陸を北上し、現在アラスカにいます。

誕生日のメールや、書き込みなどありがとうございます。
キャンプ生活が続き、ネット環境がなく返事ができませんでした。
数日後には町にもどるので、その際に返信します。

カナダ北部、アラスカの大自然は想像を越え素晴らしいものです。
そのことに関してはまた後日。

それでは。取り急ぎ連絡まで。
2009.09.12 Sat l 00:未分類 l COM(7) TB(0) l top ▲
ペルー:トルヒーヨ(2009年5月)
地図と現在地はこちら







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かつての旅とは違い、いまの時代の旅は、

事前に訪問地のイメージを何かしら抱いていることが多いだろう。

テレビで見たとか、小説の舞台だったとか、ガイドブックで読んだとか etc..

たまに情報がまったくない場所に訪れることもあるが、

事前に何かしら知っている場所を訪れることの方が多い。



さて、ワラスの次の訪問地トルヒーヨ。

ここは太陽のワカ、月のワカ、そしてチャンチャン遺跡といった歴史遺産が有名だが、

トルヒーヨの町のついては何も知らなかった。

しかしペルー観光局のパンフレットに掲載されていた一枚の写真に魅せられ、興味をもった。

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こんな感じの写真。

この町独自の建築的な意匠があり、

きっとこのようなファサードが続く街並みが広がっているのだろう、と

イメージが膨らんでいった。






宿を決め、まずは中心のアルマス広場に向かう。

途中、上の写真のような建物もいくつか目にして、期待感が高まる。



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広場を囲む建物。



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独特な窓の意匠にカラフルな壁面の家が並んでいる。

期待通りの光景だ。



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回りの建物の内部も興味深いところがあり、観光の出だしは快調だった。






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ちょっと余談だけど、

広場の広さ(面積)とそれを囲む建物の壁面の高さの比が悪く(低すぎ)、

それに広場と建物の間にも数車線の車道が走っていて、

広場特有の感覚の建物群に囲まれた感じがほとんどしない。

まあ空が広くよく見えるという利点はあるけど・・・






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もっと街並みを見ようと広場から離れてみると、

所々にこの町独自の建物はあるけど、老朽化していたりして、

この独自の意匠を尊重して使い続けているという感じがしない。



正直、観光局のパンフレットで見たような光景はアルマス広場のまわりだけだった。

そこは町の中心であり顔であり、旅行者などの外に対しての顔をもつ。

だからメンテナンスもするし、街並みの景観にも意識を払う。



でもそれが広場だけで、それ以外の場所にほとんどないとなると、

何だかつくられたような、一種のテーマパークのような感じもして、

あまり好感がもてるものではない。

それに事前にイメージを膨らませてしまったため、失望はより大きかった。



イメージを膨らませたのは自分の勝手だし、

失望が大きくなったのは誰のせいでもなく自分のせいだ。



ある町のあるがままの姿を見に来たのではなく、

自分の中に出来上がっていたイメージの姿を見に来たようなもの。

まだ知らない町の姿を見に来たのではなく、

イメージでつくりあげた町を確認しにきたようなもの。



旅の定義は人それぞれだろうけど、

これでは旅をしているというより、

自分の頭の中でしていた空想の旅をなぞるように、確認するように旅をしている、

といった方が適切かもしれない。



旅人の世界では、世界3大がっかり遺跡だとか、

そのような期待を裏切られたような話がある。

理由としては、有名な割りにしょぼいということもあるけど、

事前の文なり写真なりの情報から自分なりのイメージを作り上げ、

実際行ってみると、まったくそれに沿うようなものではなかった、

ということもあるだろう。



日本のガイドブックである「地球の歩き方」は写真が豊富で、

それを読むと、行きたいところの選択が容易にできる。

それに比べ、オーストラリアの、

というか世界中のパッカーが使う英語の「ロンリープラネット」は

写真をほとんど載せていない。

確か、実際に行ってから楽しめるようにとか、

そんな感じだったと思うけど、この編集意図はなかなかのものである。

でも、行く場所を決めるのは写真があった方が手っ取り早いし、

歩き方もロンプラも一長一短かなぁ。



ガイドブックももたず、適当に行きたいところに行くような旅は、

後で見所を逃したと知ると、とても悔しくなってしまうような、

割り切れない未熟な性格なので(笑)

そういう旅は難しい。

時間的にも大分余裕がないと難しいだろうし。

(いつかはそういう旅もしてみたいけど)



要は、事前にイメージをもっても、

それに囚われることなく、目の前に広がるあるがままの姿を

きちんと見ることが大事なのかな。






町の観光のあと、太陽のワカや月のワカ、チャンチャン遺跡といった、

いわゆる見所をまわり、最後に近郊のワンチャコ海岸に行ってみた。

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ここはトトラ船で有名なところ。



この辺りは赤道に近いといっても、太平洋側の海はフンボルト海流の影響で、

水が結構冷たい。

なので、特に海に入ることもなく、海岸をぶらついていた。



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こういうところを一人で歩いていると、

一人身の寂しさを感じ、いろいろ空想に耽ってしまう。

「あのコと一緒だったらなぁ」とか。

海辺で一人は辛いよ。。。

まわりはカップルや家族、友達同士で楽しくやってるのにね。



ある人と知り合って、その人が気になるような人だと、常に頭の隅にその存在が残る。

その後も一緒にいて、その人のことをより知ることができればいいのだが、

その後、なかなか出会う機会がないと、

その人のことを勝手に創造し、美化していく傾向にある。

で、まあしばらくぶりに再会したときにガッカリすることがあるんだけど…

でもそれはその人が悪いのではなく、自分の都合のいいように美化した自分が悪い。



時間のあるときに、ろくでもない空想物語を描いてしまうこともたまにある。

けど、そこの登場人物は自分が作り上げた(美化した)人。。

ある人をあるがままに見て、その結果、恋をするのではなく、

ある人を途中から勝手に作り上げて、

うまくいくまでをシュミレーションする。

何だかそういうことが結構好きなような。。。

ヒマ人だなぁ…



最近もそんなことを少々考えてて、

はぁ、そういや成長してないなぁ

と、浜辺をブラブラしながら思った。



そんな感じでまたひとつ年を重ねていく…

イカンイカン。



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このおやじのように、日々、目の前のモノ、現実のモノに向き合っていかないと、ね。

2009.08.30 Sun l 24:南米:ペルー l COM(5) TB(0) l top ▲

ペルー:ヤマナ(2009年5月)
地図と現在地はこちら





今回は前回の記事で少し触れた、捻挫の療養時に滞在していた山奥の村について。



ワラスからコレクティーボを乗り継いで、ヤマナという小さな村へ行くことにした。

車は途中、標高4000m後半の峠を越えることになる。

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峠を登りきった付近。

九十九折の道が凄い。

エンジンも休ませないいけないのでひと休み。



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そしてそこからは、Lago69に行ったときは見ることが出来なかった

ペルー最高峰のワスカランのツインタワー?を眺め、



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これまたLago69の帰りに行った湖を上から眺めることが出来る。






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峠を越え、しばらく行くと、

豊かな自然に囲まれ、ひっそりと佇むヤマナの村が見えてくる。



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こんな小さな村。






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そして宿のテラスからは、



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村を眺めることができる。



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何とも落ち着く景色。

まわりの自然の緑と屋根のオレンジが同調しているかのよう。



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そして遠方には雪を被った山々が。



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ん〜〜〜、



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ゆっくりと寛ぐにはいい場所だ。






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アイスクリーム屋のおっちゃん。

写真を送ってって言われたから住所聞いたけど、住所はないって。

ヤマナという村の名前と、彼の名前だけで届くそうだ。

ホントに届いたのかな…



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村の広場。

大聖堂と呼ぶには程遠いけど、教会もしっかりある。

クスコの人々と同様、ただ空を眺めたり、

ただ道行く人を眺めたりしている人もいる。



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ふと、ここの人たちは何を楽しみにして生きているのだろうと思った。



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とにかく話す相手がいないのは寂しいことだ。



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そういえば娯楽って何なんだろう。



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「娯楽とは、生活のための労働や学業などの余暇に、

 気分転換をはかるために 遊びとして何かをしたり 見たり 聞いたり

 などして楽しむこと。(bookshelfより)」



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仕事、学業、余暇、遊び etc..

普段の生活そのような言葉でカテゴリー分けされている。



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「趣味を仕事にできていいね」

「趣味は仕事にするべきではない」

なども耳にすることがある。



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「仕事は仕事、遊びは遊び」

「仕事はつまらないもの、遊びは楽しいもの」

「仕事だから仕方ない」

でも仕事って、余暇って、遊びっていったい何なんだろう?



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生きていくには生産的な行為をしなければならないが、

その行為とそれ以外を分ける必要が果たしてあるのだろうか。



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言葉に囚われすぎているというか、

もっとそれらの言葉から自由になってもいいのではないか。

これまでの定義づけに囚われず、自分で考え直してみるのもいいのではないか。



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この村の人々の生活を見ていると(まあそんなに奥の方まで見たわけではないけど)

カテゴリー分けをして時間を過ごしているのではなく、

何かもっと渾然一体となっているような印象を受けた。



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こんなことは、

働きもせずフラフラと世界を遊びまわっている旅人の戯言に聞こえるかもしれない。

それに考え直してみても、劇的に何が変わるわけでもないだろう。

でも発想が自由になれば、これまでになかった発見があるかもしれない。



とまあ、上記のことはそのとき思ったことを書いただけなので、

後で読み返してみて、何て思うか楽しみでもある。

何を青臭いこと言ってたんだろうとか(笑

まあでもこういうのを記録として残しておくのも一興だろう。






さてさて、それはさておき、

朝方、日が昇る前から小鳥たちが鳴き始める。

いろいろな種類の小鳥がいるのだろう、

四方八方から様々な泣き声が聞こえてくる。

さながらコーラスのように。



そんな中、鶏のコケコッコーって泣き声はちょっとうるさい気がしなくもないけど…

鶏は腹の底からコケコッコーって叫んでいる。

そういえば声はよく聞くけど、初めて見たかな、叫んでる姿は。






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そんな心地よい声に導かれるように、

空が青みを帯び始めてくる。



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そして今度は静かに山々が歌いだしたように、その表情を変化させ始めた。



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闇から開放されつつある空の青と、真っ赤に照らし出された雪山の赤の対比が見事。






小鳥たちだけでなく、声を発しないまわりの環境も含めて全てがコーラスのように

自分の目に耳に体に、心地よい見事な景色を届けてくれた。






先ほども書いたが、

娯楽とは、気分転換をはかるために何かをしたり 見たり 聞いたりして楽しむこと。

そういう意味では、このときの自分にとって

この明け方のコーラスはとても良い娯楽であった。

都会では味わえない、贅沢な娯楽。



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そしてこの村に住んでいる人にとっても、

慣れ親しんだ特別なものではないかもしれないけど、

これは娯楽のひとつなのだろう。

どこにでもある移動可能な娯楽の類ではなく、

ここだけでしか味わえない娯楽。

2009.08.17 Mon l 24:南米:ペルー l COM(6) TB(0) l top ▲
ペルー:ワラス(2009年5月)
地図と現在地はこちら



首都リマを出発してアンデス山脈上の町ワラスへ向かう。

シーズンには少し早かったけど、

南米でも屈指のトレッキングの地であるので、前から楽しみにしてた。



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リマの周辺、太平洋側のコスタと呼ばれる地域は、このような荒涼とした風景が続く。



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そしてシエラと呼ばれるアンデス山脈に入っていく。



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またしても標高3000mを越す世界に戻ってきた。



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シンプルな美を感じ、そして雲の存在を近くに感じられるこの世界はやはり良い。



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ワラスの町に近づくにつれて生き生きとした緑が増えてきた。

これらも人間が手を加えた自然の景色なのかもしれない。

それにしても移動しているバスの車窓からこれだけの景色が見ることができるのだから、

ワラス、期待がもてる。



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ここはチャビン・デ・ワンタルというワラス近郊の遺跡に行く途中に寄った湖。

標高は4000m近い。

リャマと一緒に写真撮らない? と、地元のおばちゃん。

ペルーは観光立国。まあこういう商売も生まれてくるわな。



さて、ワラスでは久々にトレッキングをするつもりでいた。

いくつかルートがあったが、その中で選んだのが、

世界で2番目に美しい(らしい)景色をもつというトレッキングルート、

ワイワシュ山群に行くことにした。

ナショナルジオフラフィック誌が選定した世界のベスト周遊トレッキングコース、

でもあるらしい。

標高5000m越えの峠もいくつか通るという、これまでに体験したことない世界。

いったいどんな景色が待ち受けているのだろう。



何ヶ月も高地生活を続けていたとはいえ、さすがに5000m越えは未知の世界。

そこを全ての荷物をもってトレッキングするのはちょっと怖かったので

ツアーに参加することにした。

トレッキングツアーまで1日空きができたので、

チャビン・デ・ワンタルという遺跡に行ってきた。

で戻ってきて、夕食を食べ、チョコなどの軽食を買って帰ると、

なんとツアーは中止になったという。

一緒に行くはずだった他のツアーメンバーが体調不良のためキャンセルしたとのこと。

他の旅行会社に頼むにしても時間が遅すぎる。

う〜む。



さらに夜、電気のスイッチが見つからず暗闇の中、階段を降りていたら

最後の一段が見えず転倒…

そして右足の捻挫…

う〜む。

何やってんだオレは…



実はこの前々日に、留守中のホテルの部屋に泥棒が入り、現金を少し盗られていた。

よく見ると窓の鍵もちゃちい作りだし、ドアも鍵をかけていても頑張れば開いてしまう。

部屋は5階だし、ホテルの従業員の仕業か?

でもなぜか貴重品全てを持っていかない謎の泥棒。

正確な値段は分からないけど、被害はたぶん数十ドル。

う〜む。

不幸は重なるもんだ。



まあそんな宿はさっさと変更。

移った宿はホントいい人たちだった。

最初からこういう宿に当たるといいんだけどね。



そんなこんなで7泊8日のワイワシュトレッキングは断念。

あら? 楽しみにしてたのに。。。

トレッキングをしないとなると、ワラスの町はこれといって特にすることがない。

そこで療養を兼ねて、山奥の村に行くことにした。



その村で飲んでいた塗り薬ではなく飲み薬がやけに効いたのか、

2日ほどで痛みはだいぶ引いてきた。

この分ならハードな道でなければ1日くらい歩けるなと思い、

ワラスへの帰り道に、密かに噂になっていた

「Lago 69 / Laguna 69(湖69番)」に行くことにした。



朝4時半にコレクティーボで村を出発。

それにしてもどうして田舎の交通機関ってこんなに朝が早いんだろう。

まあそのおかげで、明るくなると共にトレッキングを開始できるからいいんだけど。



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天気は生憎の曇り空。

晴れ男のツキもなくなってしまったか…

5000m級、6000m級の山々に囲まれているから、凄い景色が楽しめるはずだったのに…



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時折雲の切れ間から顔を出す程度。

晴れてればさぞ爽快だろうに…



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朝方は多少は晴れ間も見えたが、昼からは小雨もぱらついてきた。

これはペルー最高峰のワスカラン。

けど山頂は見えず。



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最初は川沿いに草原を歩き、

その後1時間ほど登ると、高山植物が目に付くようになってきた。

目指す湖はそろそろのはすだ。



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歩き始めて3時間弱、(神秘のベールに包まれていた?)

噂のLago69がついにその姿を現した。



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近くには他にも湖があるのだが、色が全然違う。

氷河湖は条件によって色が変わってくる。

それぞれが個性的だ。



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それにしてもこの色。

アルゼンチンのペリトモレノ氷河で見た水の色ともまた違った青だ。



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こりゃマジすげぇ。やってくれるなぁ、Lago69。



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しばらく粘った甲斐もあり、時折陽が差すことがあった。

陽が当たるとまたその表情を変える。

明るく光り輝く水色。



でも曇っていたおかげで

より深く透明な青を見ることが出来た。

本来なら天気が悪く、陽が差さないことは嘆くべきことだけど、

今回はもしかしたら、こっちの方がいいんじゃないかと思わせるくらいだった。

(強がっているわけではなく、ね)



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標高4000mの世界。公共交通の利用と少々の歩きで来ることができてしまうのも、

ある意味凄いこと。



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帰りは少し歩く距離を増やし、別の湖にも行ってみる。



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白っぽさが加わった青色。これはこれで中々。



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この湖は両側を険しい山に囲まれた谷にある。

ここを歩いているだけでも十分楽しめる。






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翌日はまた別の湖(Laguna Churup)を目指して1日トレッキングに行くことにした。

ワラスが標高3000mほど、そして目的の湖は4450mに位置する。

Lago69とは違い、今回は上りが多そうだ。

足の痛みはまだ残ってるけど、行けるところまで行ってみよう。



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コレクティーボで麓の村まで行く。標高は3500mほど。

ここから平地1時間、上り2時間の合計3時間かかるらしい。



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平坦な道を歩いてまずは山の下まで行く。

ここを歩いているだけでもまわりの景色は十分楽しめる。



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目指す湖はこの山の下に。

この崖を登らなくてはならない。

(といっても実際はこれを直接登るのではなく、横の道を上って行く)



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振り返るとワラスの町(右側)が見える。

なかなか爽快だ。

風が気持ち良い。



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最後はホント崖をよじ登り、湖に到着。

結局上り2時間のところを1時間20分で来ることができた。

おっ、足の調子はまあまあかな。



この景色を独り占め。

湖はLago69の方が凄いけど、晴れてまわりの山々がよく見えるし、

これはこれで大満足。






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宿に戻り、おばちゃんにLago69とかも行ってきちゃったって言ったら、

「どうだった湖は?」

「si, linda, muy linda(うん、キレイだった。本当にキレイだった)」

スペイン語の語彙をあまり知らないこともあるけど、

その言葉が自然と出てきて、しかも満足度を伝えるにはそのひと言で十分だった。



スペイン語で「美しい」とか「キレイ」を表すのには、

「男性形:bonito(女性形:bonita)」と「男性形:lindo(女性形:linda)」がある。

地元の人に聞いたけど、使い分け方は特にないらしい。

なので自分も意識することなく、自然と口から出てくる方を使っていた。



こういう自然の景色を見ると、

美しかったとか凄かったとか、そういう陳腐な言葉しか出てこないことが多い。

でもそれはそれでいいのかも。

あまり上手に言葉で表現しても、逆にうそっぽく聞こえてしまうこともあるし。

時には単純にひと言で表した方が効果的かも。



足の調子は大分よくなっていたので、

2〜3日後にはトレッキングに参加できないことはなかったかもしれないけど、

さらに8日間は時間的に厳しかったし、

Lago 69のおかげで、ワラスを大分満足することができたこともあり、

次なる目的地に移動することにした。



いや〜、Lago 69は凄かった。「muy linda」



そういえば、ふと思ったんだけど、

ブルーハーツの「リンダリンダ」ってスペイン語なのかなぁ。

2009.08.09 Sun l 24:南米:ペルー l COM(6) TB(0) l top ▲