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アメリカ:デナリ国立公園(アラスカ)(2009年9月)
United States of America : Denali National Park (Alaska) (09/2009)



デナリ国立公園



ワンダーレイクキャンプ場は、デナリ国立公園の真っ只中にある。

30組程度しか泊まれない小さなキャンプ場だ。

目の前には広大な渓谷が横たわり、

その先にはデナリがそびえている。



デナリ国立公園

ただそこにあるだけ、圧倒的な存在感。

アラスカの大地を見守るように。



この北米大陸最高峰6194mの山は

アラスカの先住民の言葉で「偉大なるもの」を

意味するデナリと呼ばれるようになった。

現地の言葉で呼ばれるようになってきて、その風潮は喜ばしいことだけど、

マッキンリー(マッキンレー)の方が馴染みがある。

ちなみにマッキンリーとは時のアメリカ大統領。

この山とあまり関係ないような大統領の名前の方に馴染みがある

というのもちょっと悲しい…

昔から聞きなれているというのは、結構影響力が大きいものだ。



写真だとそれほど高くないように見えるかもしれないけど、

目に見えてる高さだけでも5000mをゆうに越える。

麓の平地から山頂までの高さは5500mにもなり、

ひとつの山としてはエベレストを遥かにしのぐ、世界最高峰だ。

その見方をすればエベレストは3700mほどらしい。



う~ん、いくら見ていても飽きない。



デナリ国立公園

ブルーベリーの葉も赤く色づいている。

このブルーベリーがまたまた美味しい。



ここは国立公園とはいえ、大自然の真っ只中。

野生のクマをはじめ、多くの動物が暮らしている。

クマも長い冬に備えてこの時期はブルーベリーをたくさん食べる。

なので、気をつけないとブルーべりーを探しているクマにばったり遭遇ということも…

しかし人間がいるということがクマに分かれば、基本的にはクマの方が逃げていくらしい。

(子グマが危ないと感じれば、親グマは攻撃してくる)

なので音を出して、クマに我々の存在を知らせなくてはならない。

ということで「森のくまさん」を歌いながら歩くことに。。。



冗談ではなく、本当に出くわすこともあるので

適度に緊張感はもっていなければならない。

一応ベアスプレー(対クマ撃退用の濃縮された超強力なペッパー)も

持っているが、冷静にそれを吹きかけられるのか疑問…

風向きによっては自爆するだろうし…

目に入ったら失明するらしいし…

使えないな。。。

やはり「森のくまさん」が一番効き目あるかな。。。

っていうか鈴だろう。ずっと歌い続けられんわ。。。



でもクマと一緒に仲良くブルーベリーを頬張れたら。

そんな絵本のような展開になる確率は果たしてあるのか…って思うけど、

同じ場所で食べているという状況には十分なりえる、

そんな場所だ。

緊張するだろうけど、そんな状況を味わってもみたい。



結局クマに遭遇することはなかったが

(人によっては目の前に現れたとかも)

離れたところにはグリズリーやカリブー、

近くではドールシープやムース、ビーバー、レッドフォックス、

そしてリスなども目にすることができた。

他にもオオカミやコヨーテもいるようだ。



デナリ国立公園には人間が入り込むことによって

自然が破壊されることのないよう、数多くの規制が設けられている。

デナリには自然本来の姿、弱肉強食の世界があり、自然の連鎖が残り、

人間の作り出したゴミがなく、何もかもが土に戻る、

本当の自然が残されていると言われている。



アラスカ山脈の雄大さと美しさにうっとりし、

足元の地衣類などに小さな美に気を配り、

ブルーベリーなどの自然の恵みを味わい、

時に葉のこすれる音に動物の気配を感じ緊張する。

自然の素晴らしさと、時折の緊張感、

これらがここの生の自然に触れる醍醐味かもしれない。

デナリ国立公園では充実した3日間を過ごすことができた。



デナリ国立公園



デナリ国立公園



デナリ国立公園



デナリ国立公園

山の斜面にグリズリーが。



デナリ国立公園

カリブーの群れ。

極北アラスカの大地の大部分は人間を寄せつけないような凍った大地であるツンドラ。

わずかに生える苔などを求めてカリブーの群れが移動していく。

ここよりもっと北の大地では、何千、何万というカリブーの群れが移動するという。

そしてそこにはカリブーを生きる糧として

昔ながらの生活と文化を維持し続けている先住民の暮らしがある。



これまでも野生動物の姿は見てきたけれども、ここではそれらとは少し印象が違った。

必死になって生きるという感じが他よりも感じられたような気がする。

本当に厳しい自然環境に生きているからこそ、

そういう中で生き抜いていくために生活している姿はより胸に響いてくるものがある。



人は文明を生み出し、都会では自然環境から逃れ、別世界で安心して暮らすようになった。

他の動物の多くはペットとして、家畜としているだけ。

生きるために必死にならなくてもいい、そんな環境にいる。

少なくても生きるか死ぬか、という状況に常にいるわけではない。

それはたぶん良いことなんだろうけど、

日々の緊張感のようなものが少なく、

生きている実感みたいなものは希薄しているのではないか。




ここでのキャンプ生活は、食べて寝る、大雑把に言ってしまえばそれだけの生活。

でもそれだけでも充実しているというか、

食べること、寝ること、生活すること(生きること)を普段より意識するし、

テントの薄皮の一枚という環境や、他の動物の存在が

それらをピシッと引き締めてくれる。



デナリ国立公園

どちらが良い悪いということではなく、

かつてはそんな時代だったし、

今でも場所にはよってはそんな環境だ。



ただ、そこに人間はほとんど残っていない。


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2011.08.29 Mon l (33':北米:アラスカ&ユーコン) l COM(0) TB(0) l top ▲

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