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コロンビア:サン・アグスティン(2009年7月)
Colombia : San Agustin (07/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



      暗闇の中からうっすらと一本の線が現れてきた。

      ぼんやり白く浮かび上がる直線は次第に色味を増し、

      その存在感を確かなものにし始めた。

      その線がくっきりと暗闇に浮かび上がると、

      ひとつ、またひとつと、

      真横に伸びる線が分散し始めた。



      何本もの線が平行に並んでいる。

      しばらくするとそれらの線が

      ゆっくりとうねり始めた。

      徐々にうねりの度合いが激しさを増していき、

      そのうねりも、上下左右、

      さらには前後にまで展開していった。

      いつしか2次元の世界から

      3次元の世界へと移っていた。



      うねる線から新たな線が分散して生まれ、

      その線もまたうねり始めた。

      そのうねりに規則性は見られない。

      自由自在にゆっくりと動き回っている感じである。



      分散して生まれ、

      動き回っているそれらの線は、

      そのうねりの中で

      どこかに溶け込んでいくように

      消えていく。



      そう、限りなく抽象的な映像の変化が

      目の前で展開されていた。

      しかしそれはどことなく起伏する大地

      のようにも見える。

      大地の中から新たな起伏が生まれ、

      ある起伏が大地に溶け込んでいく。



      すべてはひとつの流れの中にある。

      生成、流転。

      すべては大地から生まれ、

      大地に返っていく。






コロンビア、サン・アグスティン。

コロンビアを南北に走るアンデス山脈の一部である

コルディエラ山脈の中ほどに、サン・アグスティンの町はある。

そこからもう少し行けばアマゾンの上流部に行くことが出来る。

山岳地方と熱帯地方との狭間にあるような町である。



この町にやってきた目的は、再度アヤワスカを試すためである。

コロンビアではアヤワスカのことは「ヤヘ」と呼ばれており、

先住民の間では様々な儀式で使用されている。

特にシャーマンによる儀式において。



そしてコロンビアにおいて、

ヤヘは皆に受け入れられている飲み物のようである。

政府による取り締まりもなく、

親が子に勧めることも珍しくないとか。



ヤヘの効果には次のようなものがあると言われている。

1:腹痛、頭痛、吐き気を伴う事が有る(特に初体験の時)。

2:自分のコンプレックスな部分が目の前に現れる。

3:上記1&2の作用が現れた場合、全てが終わった後で、

  身も心も洗い流され、リフレッシュされる。

4:依存性が一切無い。

5:極彩色の幻覚が見える。

6:動物の鳴き声が鮮やかに聞こえる。(アマゾンにて)

(以上、あるサイトより転載)



コロンビアで最もヤヘが盛んなところは

プトゥマヨというアマゾン上流の地域である。

そこにはタイタと呼ばれるシャーマンがおり、

その人に頼めば儀式を行ってくれるようである。



さらに、そのプトゥマヨのタイタは頻繁に

サン・アグスティンを訪れているとのこと。

ということで、サン・アグスティンに来たわけである。



サン・アグスティンに着き、宿を決める。

とりあえず宿のおじさんにタイタのことを尋ねると、

友人にタイタがいるという。

早速連絡を取ってもらったが、違う町に出掛けているとのこと。

残念。

他にも知り合いがいるので、後で連絡をしてくれるとのこと。



その間、バイクタクシーの運ちゃんに尋ねてみると、

これまた知っているという。

早速連絡を取ってくれた。

明日の夜7時に宿に迎えに来てくれるという。



翌日、時間通りにタイタは自転車に乗ってやってきた。

彼の名は「アリス」という。

儀式は彼の家であるフィンカで行うという。

連絡を取ってくれたおっちゃんのバイクで途中まで送ってもらい、

そこからぬかるんだ道を歩いていった。

どんどん明かりが少なくなっていく。

月明かりと頼りない彼の懐中電灯の明かりで足元を照らし、

ぬかるみを避けながら坂をのぼっていき、

やっとのことで彼の家に着いた。



見渡す限りまわりに民家はほとんどない。

緩やかな起伏をもった丘が連なり、樹木も所々密に生い茂っている。

静寂な闇の中に様々な虫の音がこだまする。

アマゾンではないが、前回とは違い環境は段違いに良い。



儀式はテラスのような所で行うという。

奥では普通に家族が暮らしている。

時々子供の遊び声が部屋から聞こえてくる。

ロウソクに火がともされ、儀式に必要な品々が用意されていく。



実は肝心のヤヘはここでは作っていないという。

プトゥマヨで作ったものを運んできたという。

若干鮮度に問題はある気がするが、まあ仕方ない…



まずはおちょこのようなもので一杯ヤヘを飲む。

ま、まずい…

前回飲んだものよりも味が濃い。

しかしこれなら効果も期待できそうだ。

テラスに用意してくれた布団で横になる。



まだ吐き気はない。

目を閉じて虫の音に耳を澄ます。

体が少しずつ痺れ始め、

次第に意識が遠のいていく。

そして、暗闇の中からうっすらと一本の線が現れてきた。

そう、冒頭に述べた映像が脳裏に展開されていったのだった。



横になっている間、アリスはギターを弾きながら

様々なメッセージを語ってくれた。

ぼんやりとした状態なのでメッセージをひと言ひと言聞き取ることはできないが、

それらが心地よいリズムとなって体内に響いてくる。



そして時には手にたくさんの葉をもち、それをお払いのように、

頭をはじめ、体中をリンピア(清めて)してくれた。







      滑らかな表面から太い柱のようなものが

      何本も不規則に出てきた。

      その柱は木の枝のように増殖をし始めた。

      しばらくすると柱は細かく分離し始め、

      宙に浮遊していった。






      まるで音楽が絵を描くようだ。

      音色、リズムに応じて絵が展開されていく。






      その柱は音楽に合わせ絶え間なく生まれ続けていた。

      それも3次元の底辺からのみ生まれ続けているのではなく、

      1次元、2次元、3次元というレベルだけでは説明できない、

      水平・垂直だけではない、様々な次元、

      フラクタル次元のような感じとでも言えばいいのか、

      そのようなところからも生まれつづけていた。






      山があり、その前には小さな湖のようなものがある。

      ここはどこだ?



      見たことのある風景。

      アイルランドのイニシュモア島か。

      緑の絨毯の中にケルトの石積み、

      光り輝く、まるで天国への階段を上り、

      断崖絶壁へと到着する。



      一転してロンドンはビックベンか。

      そしてパリのエッフェル塔、

      ローマのコロッセオ。

      目くるめく映像が展開される。






しばらくするとヤヘの効果も薄くなってくるので、

追加で飲むことにした。

結局3杯ほど頂いたことになる。






      ビル群が見える。

      しばらくすると山や川も見え出した。



      その後ろに星々が見える。

      それらがレイヤーとなり、重なり合う



      そして自分がロケットに乗ったかのように

      地面が次第に遠くなっていく。

      ビルが線から点へと化し、山々の起伏も次第に緩やかになり、

      やがて水平線と化す。



      視点はますます地表から遠ざかり、

      宇宙から地球を眺めているような感じになった。



      銀河なのか。

      無数の星々が光り輝く。



      それらの星々が向かってくる。

      速度を増していき、目では追うことができず、

      星が光線となって目の前に向かってくる。

      猛スピードで星々が流れ去っていく。



      そして、目の前が突然明るくなった。

      巨大な閃光。






      地球の、宇宙の歴史を遡ったのか。。。






場所や文化を問わず、我々の祖先は自然とのつながりを求め、

そして再認識するために様々な儀式を行ってきた。

日本においても然り。

そして文明を受け入れていないような文化においては

今でも存在しているところもあるだろう。



シャーマンは動物や植物、山や川の精霊に成り代わって語る

代弁者のようなものだ。

シャーマンを通して歌う中で部族全体が人間以外の力の意見を仰ぐ。

シャーマンは人間の殻から脱け出して、それらの心をまとい、

歌や身振りや踊りによって異界からのメッセージを伝える。



シャーマンや儀式というと何だか怪しいイメージを当初は持っていたが、

そう考えると、別に特別でもない、人類が普通に行ってきたことだ。

そこに因習と迷信のようなものが少なからずあったとしても。

そう思ったのは、文明をもち、

これまでとはあまりにも対極の立場に立ったからだろう。

人間と自然を一体に、自然の一部と考えていたものを、

人間と自然と分けて考えるようになった。



どちらが異常なのか。

まあそこに答えはないかもしれないけど、

そういう人たちがいた、そして今でもいるということを

頭の隅に入れておくことは必要だろう。






      不思議なフラクタルな世界がぼんやりとし始め、

      次第に抽象画のようになっていった。

      色も黒が勢力を増し始め、

      それを見ていると不安な気持ちになり始めた。

      それとともに孤独感も増し始め、

      この状態に耐えられなくなってきた。




      アリス。



      アリスはどこだ。



      アリス~



      ひとりにしないでくれ。



      …



      … …



      … … …






そして目を覚ました。



アリスはすぐそばにいて歌い続けていた。



ヤヘの効果も薄れ、体の状態も元に戻り、しばらくした後、

吐いた…

でもコンプレックスな部分は現れなかった気がするし、

身も心も洗い流されはしなかったのかな。。。






脳裏に映った映像は何者からからのメッセージなのだろうか、

それとも自分の心に潜む潜在意識なのだろうか。

それとも。。。



おまけ:

サン・アグスティンに訪れる人のほとんどの目的は

この辺りに残された文化遺跡。

いろいろな巨大な石像が広い地域にわたり立っている。

これらが何を意味しているのかはまだ分かっていないようである。



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2010.02.10 Wed l 22:南米:コロンビア l COM(3) TB(0) l top ▲

コメント

No title
ヤバイ・・・ますます気になるアヤワスカ・・・
2010.02.12 Fri l のん. URL l 編集
No title
最近、友達から借りたNHKの番組を観ました。
アマゾンのヤノマミに長期間密着したものです
(世界のTV局初らしいです)。
赤ちゃんが産まれてすぐに、彼らの言葉で「精霊に還す」、
文明側の言葉でいうところの「嬰児をころす」場面が衝撃的でしたが、
彼らが何千年もの時を越えてなお淡々と存在し続けているという事実が
僕たちがその行為に対して批評する意味を失わせる
何よりの証拠に思えました。

シャーマンのトリップ、その時の体調だけでなく
過去の経験やイデオロギーなどいろいろなものが
それぞれの体験の結果に影響するのかもしれないですね。
2010.02.12 Fri l ゆいち. URL l 編集
No title
>のんさん
まあこればかりは自分で体験してみないと、ね。

>ゆいちさん
その人たちにとって有用だからこそ続いてる。
他人がとやかくいうことではないですよね。
ホント、次やってみたら、
全然違うものが見える可能性も高いですね。
もう一度くらいはやってみてもいかなぁ。
2010.02.21 Sun l 管理人. URL l 編集

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