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ボリビア:ウユニ → ポトシ(2009年4月)
Bolivia : Uyuni → Potosi (04/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



bolivia

メルカド(市場)の外の屋台で軽く朝食をとる。



ウユニ塩湖を満喫し、ポトシへ向かうことにする。

バスは定刻になっても出発しない。

人数が集まらないと出発しないのは、この辺ではよくあること。



窓から強烈な日差しが飛び込んでくる。

強烈な日差しによって車内温度は一気に上昇し

狭い座席間隔の窮屈な車内が、より一層息苦しくなる。



次第に空席は埋まり始め、出発を心待ちする。

その間にひとつ不可解なことがあった。

先に座って待っていたインディヘナのおばちゃんやおじちゃんが席を追われることである。

後からきた客が席を奪う。

でも顔の表情を見ていると、別に理不尽なことではないようだ。

「あら?仕方ないわねぇ」

席を追われたおばちゃんの表情はそんな感じである。

近郊の村までの乗客より遠方の村までの乗客が優先なのか、

あるいは立ち乗りで料金を安くしてもらって、席が空いていれば座れる、

といった仕組みなのかもしれない。



それにしても地元の人は多くの荷物を車内に持ち込んでくる。

我々旅行者は、有無を言わせず屋根の上に荷物を載せられるのだが、

地元の人は車内に持ち込み、自分の足元や通路に荷物を置く。

その量が半端ではないので、隣に座っている自分の足元にまで及んでくる。

狭いったらありゃしない。



隣には恰幅のいい三つ編みをしたおばちゃんが

(このあたりのおばちゃんはどっしりした体格の人が多い)

座席を埋め尽くすかのように、その体がクッションに沈みこんだ。

帽子にはきれいな黄色い花が一輪挿してあった。



予定より数十分遅れてバスは出発した。

ウユニの標高は3700mほど、向かうポトシは標高4000mを超す。

エンジンはうなりを上げ、坂道を上って行く。

後方に遠ざかっていく真っ白なウユニ塩湖に別れを告げ、

山間の道をポトシに向かう。



bolivia

視界が開けると、荒涼とした大地の先に雪を抱いた山々が見え出した。

雪山ということは、その高さは相当なものである。

4000m級、いや5000m級か。

しかしこの地点から眺めるとその高さをまったくと言っていいほど感じない。

対象を見る位置によって、その見え方は様々である。



山というか丘というか、波打つ地形の表面は滑らかである。

そしてその谷間から川が延びてきている。

いや、正確に言えば「川の跡」である。

その跡が妙に痛々しく感じる。

この辺りは雨季でも降水量は200mmほどだという。

しかし、その傍には畑があった。

どのような工夫をして作物を育てているのか、気になるところである。



水がないというのは厳しいことだ。

その点日本はなんと豊かなことか。

洪水に悩まされることもあるかもしれないが、

生きていくために必要なものは、少ないよりは多い方がいいだろう。



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所々に民家が見える。

廃墟になってしまったところもあるが、住み続けているところもある。

なぜこのような過酷な環境のところに住んでいるのだろうか?

ここにいなければならない理由があるのだろうか。

大きなお世話だろうが、ここより住みやすい場所は国内にいくらでもあるだろう。

当事者でないので、その理由を探るのにはいささか限度がある。

しかし、人間というのはどんな場所でも適応して生きていくのだから凄いものだ。



車窓には相変わらず荒涼とした地形が広がる。

しかしそこに住居、あるいは住居群が展開されると、

不思議とその風景はいくぶん和らいで見えてくる。



家々は気候条件から身を護るシェルターとしてつくられている。

材料はその土地で取れるもの、ここでは「土」だ。

土を固めて干して強固にした日干し煉瓦でつくられている。

その素材感により周りの景色と同調し、

そして過酷な自然から身を護るための家の在り方が、

そう、その気候条件に適応しようとしているその様子が、

自然を少し親しく見せてくれているのかもしれない。



それにしても、過酷な環境なのに、そんな風景を美しいと思ってしまう。

それはそこに住んでいない、過ぎ去ってしまう当事者ではないから言える

旅行者の単なる戯言なのか。

いや、そうとは言い切れないだろう。

どんな過酷な環境にもいいところはあるはずである。



ここでは他の場所には見られない快適な面もある。

日差しは強烈だが、乾燥した空気は心地よく、

視界と大空の広がりには限りがないほどだ。

夜になれば、澄み切った大空に無数の星々がきらめく。

そんな心地よい開放感は、ここならではのものである。



とは言ってみたものの、

やはり住むには厳しいところであるには変わりない…



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地層が多様な色を帯び始めてきた。

アルゼンチンのウマワカより色相・彩度・明瞭の点で一歩劣るかもしれないけど、

そのスケール感は見事で、見ごたえは十分にある。



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トイレ休憩、そして食事休憩のためにバスは一旦止まる。

といっても軽食程度である。

チョクロという粒が大きいトウモロコシが売られており、

こちらの人はチーズと一緒に食べる。

フルーツポンチもあった。



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場所はいくらでもあるにも、

かたまって連れションをする欧米人たち。



このようなだだっ広い目印となるものがないところでは

(ここでは立ちションするに相応しい人目に付かない陰場のような場所)

ひとりがし始めると、他の人はその人を基点として状況を把握し、場所を選択する。

例えばきれいな場所ではゴミは捨てづらいけど、

道端でも既にゴミが捨ててあるところには捨てやすくなる感覚と同じようなもの。

そんな人間の心理や、

近すぎず、遠すぎず、ある程度の距離を保つ、

その間隔の妙が面白い。



出発までその辺りをブラブラしていると、

痩せた草の間に黄色い花を見つけた。

あっ、隣のおばちゃんが帽子に挿している花だ。



席に戻り、売店で買った豆を少し隣のおばちゃんに差し出すと、

おばちゃんは嬉しそうにその豆に手を伸ばした。



この移動中に、一気にボリビアが好きになっていった。


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2009.06.20 Sat l 25:南米:ボリビア l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

No title
この3人の欧米人はそれぞれ個別の旅人??
この間隔の妙・・・面白いね!
2009.06.22 Mon l のん. URL l 編集
>のんさん
う~ん全員別ってことはないだろうけど、どうだろう。
まあ自分でも誰かしてればその近くには行ってしまう気がする…
2009.07.01 Wed l 管理人. URL l 編集

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