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グァテマラ:サン・クリストバル国境 → グァテマラシティ
       → アンティグア → テクン・ウマン(2009年8月)
Guatemala : San Cristobal Frontera → Guatemala
       → Antigua → Tecun Uman (08/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



エルサルバドルのサンタ・アナを出発しグァテマラへ入る。

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入国審査官もフレンドリーで、幸先よいスタートだ。



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グァテマラは太平洋とカリブ海に面しているが、国土の大半は山地からなる。

グァテマラの語源は諸説あるが、有力なのはインディオの言葉で「森に囲まれた土地」



国境からバスでグァテマラシティに向かう。

車窓から長閑な風景を眺めていると、

向かっているグァテマラシティの治安の悪さが想像つかない。



グァテマラシティは、中南米でも治安の悪さで有数の都市である。

中米はどこも首都の治安が悪いが、ここグァテマラも例外ではない。

どこも内戦など状況が安定してない状態がつい最近まであったのだから、

困った人たちが大都市である首都に流れ込んでしまう。

グァテマラもつい10年ほど前まで内戦が続いていたようである。



さて、グァテマラシティに到着。

グァテマラはゆっくりと周りたいところだけど、

とりあえず今はアラスカに向かって先に進まねばならない。

治安の悪いグァテシティは避けて、

近くの治安の良いアンティグアへ向かうことにする。



何とかアンティグア行きの市バスに乗り込む。

夕方で、アンティグアに戻る人が多いのか、バスはかなり込み合っている。



ホッしてのんびりと外の景色を眺めていると、

「パンパン」と乾いた音が響いてきた。

もしや銃声?

周りの乗客の反応を見ていると、どうやら銃声のようである。

いくら治安が悪いって言っても、そうそう銃声なんて聞くものではない、よなぁ。

怖いところに長居は無用である。



アンティグアに到着したとき、あたりはもう真っ暗だった。

ちょっと不安だったけど、バスを降りてその不安は杞憂に終わった。

夜でも雰囲気がいい。治安が悪くないことが感じ取れる。

でもなるべく新しい町には明るいうちに着きたいものだ。



ペンション田代の様子。

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快適な個室。LANケーブル付き。



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屋上にあるキッチン。



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壁には周辺の情報がたくさん。



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屋上からの景色も良い(写真を撮ったときはたまたま雲ってたけど…)

火山の噴煙の様子も見えた。






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アンティグアの象徴(って勝手に思ってる)アグア火山。



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植民地時代の建物も多くの市民に使われ続けている。



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道は広く、建物も低層(平屋が多い)なので、空が広々と見える。



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中央公園はたくさんの人で賑わう。



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中央の噴水… 真面目なんだかふざけてんだか。



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欧米人ツーリストは日向を好み、地元の人は日陰を好む。



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グァテマラというと鮮やかな民族衣装を思い浮かべるが、



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人口の6割を占めるラディーノ(ヨーロッパ系と先住民の混血)やヨーロッパ系は洋服。



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市場付近はいつも込み合っている。



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アンティグアには雰囲気の良いカフェが多い。

多くの欧米人旅行者向けに開いたのだろう。



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ケーキも美味しい。



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決して安いわけではないが、このあたりではかなりのレベルなので、ついつい…



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カラフルな市バス。



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カラフルと言えば、フライドポテトのソースも。。。






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さて、時間がないので先に進むことにする。

目指すはメヒコ。

国際バスが手っ取り早いけど、やはりローカルバスを乗り継いでいく。

まずはグァテシティに出て、一気に国境の町を目指す。



いきなりグァテシティで変な所で降ろされる。

本当にこんなところでバスターミナル行きのバスが拾えるのか、

って思ったけど、案の定拾えなかった。

幹線道路上でバックパック持ったままうろちょろしたくはない。

昼間といえどもグァテシティは油断がならない。

とりあえず近くのショッピングセンターらしきところに逃げ込む。

尋ねたところ、どうやらタクシーしかなさそうである…



バスターミナルに着くと、一台のバスが出発しかけていた。

国境に行くのかと聞くと、行くという。

念のため近くの人にも聞くと、それに乗れという。

何となく客引きの雰囲気がイマイチ信用できなさそうな感じではあったが…

えいっ、乗ってしまえ。



おんぼろのバスは停車を繰り返しながら、国境の町へ向かって走り続けた。

いつ着くのか良く分からなかった。



日が暮れた頃、バスの客引きが何か言うと、急に乗客が慌しくなりはじめた。

一斉に乗客が降り始めたりして、急に状況が変化したような感じを受けた。

尋ねると、今日は○○に行かなくなった、と。

「えっ、要は国境には行かないってこと?」

「そうだ、ここで降りてバスを乗り換えろ」



さすがラテンの国だ。理由はさっぱり分からん。

急いで降りる。

ここがどこの町かも分からない。

「ここで待ってればバスは来るよ」と言い残し、バスは去っていった。

確かにたまにバスは通るが、どのバスも国境へは行かないという。

道行く人に尋ねても、答えはてんでバラバラ。



目の前の、客がひとりもいない中華料理屋に入る。

バス乗り場を訪ねると、確信はないけど、あっちだと思うという答えが。

「ちなみに、このあたりは危険?」と尋ねると、

「うん、少しね」と何故か笑顔で答えた。

うん、じゃね~だろ。でも冗談でもないらしい。



こういうとき、ひとりだと心細いものだ。

とりあえず言われた通りに行ってみる。

途中で屋台のタコス屋を発見。メヒコに近づいたってことかな。

食えるときに食っておこうと思い注文する。

う~ん、イマイチ…

早く本場のタコスを食いたい。



店の人にバス乗り場を聞くと、2ブロック先の交差点あたりで待ってなよ、とのこと。

同じような答えが続くと信憑性が出てくる。



本当にこんなところに来るのかなぁと思いつつ、しばし待ってみる。

あまり明るくはないけど、人通りも多少はあるし、まあそんなに危険でもなさそうだ。

でもバスは一向に来ない。

数ブロック先にはたまにバスが通り過ぎる姿が見えるんだけど。

う~ん。



しばらくすると近くに一組のカップルが来た。

ひとりはスクーターをもっているけど、

どうやら彼らもバスを待っているような雰囲気。

仲間だ!!と思い、バスを待っているのかと尋ねてみると、

そうだという。そのバスは国境に行くのかと聞くと、行くという。

いや~地元の仲間もできたし、これでひと安心。

とうやらここで良さそうである。



でも一向にバスは来ない…

突然、彼らが動き始めた。

「どうしたの?」

「あっちだ。あのバスだ」って。

どうやらここで待っていてもダメで、

先ほどから何台か見えていたバスに乗るようだ。

彼らはスクーターで向う。

こちらも置いて行かれまいと懸命に走る。



何とかバスに乗り込み、運ちゃんに行き先を聞く。

国境だ。ふ~、良かった。

カップルも男の人だけがバスに乗りこんでいた。

そして真っ暗な道をバスは進んでいった。



町には21時過ぎに到着した。

もう国境は開いてないかもしれないし、何より、町に人気がない。

ここで泊まろうと思い、運ちゃんに宿はどの辺か尋ねると、

「彼のところが宿だよ」と近くにいた人を指した。

客引き?っぽくはないけど、客引きなのかな。

値段もそう高くはなかったので、付いて行くことにした。



部屋にはテレビがあったのでつけてみると、

インディージョンズが、続けてバックトゥザフューチャーをやっていて

つい見てしまった。

寝不足のまま朝を向かえ、国境に向かった。






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出国の際に、係員が「10ケツァール」と言ってきた。

「何のお金?」

「タックスだ」

「大使館に聞いたら、何も払う必要がないって言ってたよ」

(実際は聞いてないけど)

「・・・ もういい。行けっ」って感じで手を動かした。

な~んだ、やっぱ賄賂か。

値段にしたら1.5ドルくらいだけど、必要ないものは払いたくない。



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メヒコとの緩衝地帯。この橋を渡ればメヒコだ。



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ここも国境は川だ。

でもここに住んでいる人たちにとってはほとんど国境なんて関係ないのだろう。



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さっ、ついにメヒコだ!!

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2010.09.19 Sun l 31:中米:グァテマラ l COM(3) TB(0) l top ▲
メキシコ:タパチュラ → パレンケ → メキシコシティ → シウダーフアレス(2009年8月)
Mexico : Tapachula → Palenque → Ciudad de Mexico → Ciudad Juares (08/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



グァテマラから入国し、まずは近くの町タパチュラを目指す。

イミグレを抜けたところに乗り合いのバンが待っていた。

値段を聞く。

まだこの国の物価水準は分からないが、ふっかけてきているような値段ではない。

大体国境のところの交通機関はろくな奴らがいないというのが相場だけど、

普通に接してくれるところはありがたい。



まあなんてことはない、当たり前のことのようだが、

世界にはこの当たり前が通じないところが少なくない。

ボッてくる奴と戦うのがバックパッカーの仕事のひとつみたいになっている。

ボッてきて、まあ騙されてもいいじゃん、と思わないでもないけど、

その場合は分からない程度でやって欲しい。

あからさまにボッてきてるのが分かると、やはり気分は優れない。



バスターミナルの近くで降ろして欲しい旨を運ちゃんに告げておく。

ボーッと景色を眺めていると、これまでと大差ないような景色が続くのだが、

これまでの中米の国々とは若干違う感じがする。

国が変われば景色が変わる。

それは住んでいる人たちが醸し出す雰囲気の差だろうか。



ほどなくしてタパチュラの町に着いた。

住宅街で降ろされたが、2ブロックほど行くとバス会社のオフィスにたどり着いた。



パレンケという町で友人と待ち合わせているので、そこに向かう。

日本からカメラを持ってきてもらっているのだ。

電化製品は日本が一番安い、と言っても過言ではないだろう。



パレンケ行きはなかったので、サンクリストバル行きに乗る。

しかし、サンクリ行きはさっき出発してしまったという。

出発時刻を知っていたわけではないが、大体予想がついていたので、

それに間に合うように早朝に国境を越えてきたのに…



時計を見ると、自分の時計より一時間進んでいる。

メヒコには3つの時間帯がある(というのは後で知った)

違うのはバハカリフォルニアのあたりだけなので、ほとんどの地域は同じ時間帯である。

地図で見てもグァテマラの真上にある国なので時差はあるとは思わなかった。

実際時差はないのだが、あったのはサマータイム…

このおかげで、夏の間はグァテマラよりも一時間早い時間になっている。

次のバスは、え~と、6時間後???

午前中もう一本くらい走らせてもいいのに~



ということでタパチュラ観光へ。

まずは朝食ということで、近くをブラブラしてみると、

あるある、そこらじゅうにタコス屋が。

そこそこ賑わっているところに入る。

うん、うまい。昨日グァテマラで食べたのとは一味違う。

一番違うのはトルティージャだろうか。触感が良い。



どこに行くあてもないので、セントロに向かう。

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中でも目を引いたのがこれ。

広場に木があって、木陰でみんなが涼んでいるというのはよくある光景だが、

枝葉の刈り込み方。

ここまで人工的なのも珍しい。



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街角にはマリンバ。

さすがメヒコ。

現在の形のマリンバが生まれたのはグァテマラらしいが、

マリンバといえばメヒコのイメージが強い。



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そして、ここにも日本文化は浸透していた。






さて、メヒコのバスは夏休みや冬休み期間は学生は半額になる。

といってもその対象はメヒコ国内の学生。

まだメヒコの学生証を持ってないので(メヒコの学生でなくても結構簡単に作れる)

ダメもとで国際学生証を見せてみたら、何とOK。

メヒコのバスは決して安くはないので、半額は非常に嬉しい。

この機を逃してはいけないと思い、

同じ人のところでサンクリからパレンケまでの切符も買っておく。

パレンケからメキシコシティまでも買っておこうと思ったけど、

まあそこまではいいかと思い買わなかった(けど、これが失敗だった…)



翌朝パレンケに到着。

バスターミナルにて友人と合流。

わざわざカメラを持って来てくれるとは、いやはや有り難い。

暑くなる前に、と思い、早速遺跡を観に行く。

鬱蒼と茂る熱帯雨林の中に忽然と現れるこのマヤの遺跡は

メヒコに数あるマヤ遺跡の中でもハイライトとも言われている。

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綺麗に復元された碑文の神殿。



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こちらも可能な限り復元された宮殿。



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遺跡の周辺も綺麗に整備されている。

当時の姿・形を見ることができるのは嬉しいことだが、

遺跡のもつ廃墟感がないからか、当時から今日までの時間の流れが感じ取れない。

元の形が復元されているので、空想する楽しみがここには少ない。

かといってあまりにも元の形がないと、想像するのが難しい。

まっ、いろいろ言うより、遺跡に応じて楽しみ方を変えればいいだけかもしれない。



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基壇を重ねていったような碑文の神殿。

空間として機能しているのは最上段だけだろう。



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十字架の神殿(右)に太陽の神殿(左)

どちらも基壇の上に神殿が建つ。



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こちらの神殿も同様。

どの神殿も急な階段の昇ってアクセスする。

そう、これらの階段はとてものぼりづらい。

現代人の体格をもってしても大変なほど、蹴上げが高い。

これらの階段には「上る」という機能よりも、

もっと精神的な意味合いの方が強いのだろう。

神殿に到着するまでに(神へ近づいていくために)

上っていく人の意識を変化させていくような。



それにしても、暑い!!

午前中の涼しいうちにと思ったけど、ハンパない暑さだ。

とてものんびりと観光という気になれない。。。

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ってことで、昼ビール。

午後はのんびりと過ごし、夜、バスでメキシコシティに向かう。

ここでも学生証を出してみるも、メヒコの学生じゃなきゃダメだよ~と一蹴。

同じバス会社なのに、担当する人によって違うとは…

やっぱタパチュラで買っておけばよかった。



翌日の午前中にメキシコシティに到着。

バスターミナル横の銀行で入国税を支払う。

ここから一気にアメリカへ行くことにする。

どうせメヒコには戻ってくるので、今回は一気に飛ばすことにする。



地図で現在地を見てみると、ちょうどアメリカ大陸の真ん中だ。

これからアラスカまで行って、また戻ってくるっていっても、結構な距離だなぁ。

アラスカまで直線距離でもざっと1万キロ。う~む。



アメリカのエル・パソの対岸シウダー・フアレスへの直行バスを探す。

何社かあったけど、国際学生証が使えるChihuahuensesという

聞いたことも覚えられそうもない名前の会社にした。

乗客は定員の4分の1ほど。最前列を2席確保して、26時間の旅が始まった。



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晩飯にはタマレス。トウモロコシの粉を練って蒸したもの。

運ちゃんが勧めてくれた。

他にも鶏肉などの具が入っているのもある。



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ひたすら真っすぐ走る道。


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メキシコは高原の国であり、北部は平均1000m前後、中央部では2000m前後である。

そして国土の真ん中をアメリカから続く山脈が走っている。



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荒野が続く。



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でもそのような荒野がひたすら続くことはなく、

必ずといっていいほど人の生活風景が姿を現す。

どんなところでも人は住んでいる。

まぁ人が通るところを通っているのだから、そう思うだけかもしれないけど。



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広大な畑に家がぽつんと建っている。

ここに住んでいる人は、人との交流はあるのだろうか。

どういうことを楽しみに生活しているのだろう。



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変化に富んだ景色ではないが、

この移り変わる景色はいくら眺めていても飽きることはない。

長距離のバスに乗るときは一応本を持って乗るのだが、

毎回ほとんど読むことはない。

バックパックには20冊程の本が入っているのだが、ほとんど読んでいない…

(結局最後まで読まずに持ち帰った本も何冊かある)

景色を見ているだけで楽しいし、

景色を見ずに本を読んでしまったら、何かもったいない気がしてしまう。



バスに乗り、窓から外の風景を眺めていると、

様々な思い・考えが脈絡なく浮かんでくる。

いろいろな記憶の断片が目の前の景色によって連鎖していくような感じだ。



でもそれはすぐに消えていってしまう。

そのときに書き留めておかないと覚えていられない(単に記憶力の低下???)

それがいまはどこかで眠っていて、

また新たな記憶の断片として突如出てくるのだろう。



景色をいつまでも飽きることなく見続けられるのは、

その対象を興味深いものとして捉えられるからだろうか。



それを面白いと思える視点が自分になかったら、退屈なものとしか映らない。

だから普段からちょっとでも気になることには関心を払うようにした方がいいだろう。

そして新たな視点、ものの見方が増えれば、

それまで以上に景色のいろいろなところに関心を持てるようになる。



モノゴトが美しいとか、印象的に見えるのは、

自分自身の中にそれを測る物差しがあったり感激する心をもっているときに限る。



つまり目で見ているのものは、実は自分の頭や心の状態を見ていることなのかもしれない。

そうでないと単に目に映っているだけのことで、その景色は意識の中には入り込んでこない。



さて、最前列にいて気が付いたのだが、このバスの運ちゃん、

すれ違う対向車のバスの運ちゃんに手を上げて挨拶をする。

それ自体は別に珍しいことではないのだが、

この運ちゃんは同じバス会社の運ちゃんに限らず、他のバス会社、

さらにはトラックの運ちゃんにまで。

いったい何十人に挨拶をしたのだろうか。百人以上いたかな。

顔の表情を見ていれば、単にマナーのようなものでやっているのではないことが分かる。

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例えこのように車線が離れていても。そして相手側もこちらを認識している。

すれ違う全員に対してではない。ちゃんと相手を見ている。

友達・知り合いが多いなぁ。



何かいいな~そういうの。

人と人との関わりが深い。



日が暮れるのと時を同じくして、

シウダー・フアレスのバスターミナルに予定より2時間遅れて到着した。

0泊4日でメキシコを一気に駆け抜けた。

さて次は久しぶりのアメリカだ。
2010.09.20 Mon l 32:北米:メキシコ l COM(0) TB(0) l top ▲
アメリカ:エルパソ ~ フラッグスタッフ(2009年8月)
United States of America : El Paso ~ Flagstaff (08/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



メキシコのシウダーフアレスのバスターミナルから、

アメリカのバス会社「グレイハウンド」のバスが

アメリカのエル・パソのバスターミナルまで運行していた。

それに乗り国境へ。

メキシコのイミグレで出国スタンプを押さなければいけないので、

乗り過ごしてしまわないように、注意深く車窓を眺める。

が、それらしき建物はなく、バスが停まったのはアメリカ側のイミグレ。

乗客が全員降りる。みんな毎日行き来している地元民なのだろう、

これといったチェックもなくアメリカ側に入っていく。

自分ひとりだけ、手続きのため取り残された形だ。



陸路でのアメリカ入国は結構厳しい審査が待っている。

それも出国の航空チケットをもっていないならなおさらだ。

入国拒否されることも珍しくはないようである。

係員は入国審査はあっちだ、といって指を差した。

なるほど、カウンターがたくさんあり、大勢の人が並んでいる。

しばらく様子を見ていたが、う~ん、これに並んでいたら1~2時間はかかってしまいそうだ。

それに日本人ならすっと通過できるはずである(空路入国なら)

面倒なので、先ほどの係員にどこでどうすればいいのか尋ねてみる。

すると、少し待っていなさい、と言い、他の入国待ちの人を相手にする。

それらみんなが通過すると、

並んでいる人たちを横目に、カウンターまで一緒についてきてくれた。



カウンターの人にならやら言い、

ここで手続きして、終わったらあっちでお金を払えばOKだよ、それじゃ良い旅を、

と言い去っていった。

ラッキー。並ばずに済んだし、入国もあっさりOK。

入国審査が困難になることが目に見えていたので、

予定表を作ったりして準備していたのだけど、それも使わずに済んだ。

このためにパスポートも増補ではなく、新しいものに切り替えておいた。

イスラム圏のスタンプとか含め、いろいろな国のスタンプがあると面倒だからね。



会計でしばし待たされる。

後ろの待ち合い室のようなところには多くの人がいる。人種も様々だ。

アメリカに働きに来た人たちだろう。みんな入国できるのだろうか。

働くための入国待ちのためか、みんな一様に表情が暗い。

これから先のいろいろな不安があるのだろう。



入国税?を払い、無事入国を果たす。

しかしメキシコの出国手続きをしていないのが気になる。

アメリカの入国が済んだのだから普通ならもう要らないのだが、

またメヒコには戻ってくるので、再入国の際にもめるかもしれない。

そこで橋を引き返し、またメヒコに戻る。

こちら側にはメキシコのイミグレはないので、

車線を越えてメキシコの入国の方のイミグレに向かう。



しかし即刻兵隊さんに呼び止められる。

そりゃこんなところでうろちょろしていれば当然だ。

事情を説明し解放してもらう。

そして少し進むと、また兵隊さんに捕まる。

また事情を説明して解放してもらう。

残念ながらイミグレはすでに閉まっていた。

が、警備員に事情を説明して、係員を呼んでもらった。

係員によると、あら出国手続きはいらないわよ~と笑顔。

若干不安は残ったが、まあそういうことならいいだろう。

外見や話し方からして、しっかりしている印象を受けたので、信頼しよう。



乗ってきたバスはとっくにバスターミナルに向かってしまった。

歩いてバスターミナルまでどのくらいかかるか聞くと、1時間くらいとのこと。

時間は夜12時近い。

昼間ならともかく、国境付近をこの人気のない暗闇を1時間も歩くのは、自殺行為だろう。

アメリカでタクシーなんて使いたくないが仕方ない。

15ドル払い、バスターミナルへ。



グレイハウンドの2ヶ月間乗り放題のフリーパスを買う。

これはアメリカ、カナダ、そしてメキシコの一部で利用可能なので、とても便利。

バスチケットは早割りで最大50%OFFで買えるのだが、

3週間前に予定を決めなければならない。

そんなのは無理である。もはや事前に予定を決めるような旅は出来なくなっている。

そのときそのときで行きたいところに行く。



アメリカはやはりこれまでのラテンアメリカとは雰囲気が違った。

まだ入国したてで慣れていないせいもあるだろうが、緊張感を必要とする。

ホームからアウェイに突入した感じだ。

別に悪人なわけではないのだけど、発する雰囲気が違う。

またカナダとの国境ではなくメキシコとの国境の町ということもあるだろう。

様々な人が出入りしているところである。



始発のくせにバスは1時間半も遅れてやってきた。

朝、アルバカーキで乗り換える。

しかし予定時刻を大幅に過ぎてもバスはやってこない。

同じ列の人に行き先を確認しているから、乗り場を間違えたわけではない。

しばらくしてアナウンスが入った。

それにしてもネイティブの英語ははっきり言って何を言っているのかさっぱり分からない…

どうやらバスは違うプラットフォームにいたらしく、もうアルバカーキを出発してしまったらしい。

アナウンスが出発ゲートを言い間違えたのかは分からないが、

バスを待っていた人全員が乗れていないのだから、グレイハウンド側のミスだろう。

エルパソからのバスの遅れといい、

グレイハウンド、ダメじゃん。

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ちなみに車体の質もさほどではない。ラテンアメリカ諸国の中程度のバス並み。



しばらくしてバスは戻ってきた。

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バスはアリゾナの大地を西に進む。

西部の開拓、フロンティアスピリット、ゴールドラッシュ etc..

もうそんな時代はとうに過ぎ去ったわけだが、

何となく西へ進むことにある種の意味のようなものを感じる。

アメリカの言う「フロンティア」とは実際には「インディアンの掃討の最前線」であったようだが…



ちょうどアルバカーキからフラッグスタッフは、現在では廃線となっているが、

南西部の発展を促した重要な国道ルート66の通り道である。



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この辺りは19世紀半ばまでメキシコ領だった。

しかし、昨日通ってきたメキシコとは風景が違う。

このあたりは連続している地形なので、自然風景は似通っているのだが、

インフラの質も違うし、車や家屋も違う。



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大陸を行きかう列車は何十両も連ねる。



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途中休憩で立ち寄る店は、ほとんどがセルフサービス。

しかしさすがアメリカと言っていいのか、ホットドックは美味かった。



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目的地フラッグスタッフに到着。

この町自体はこれといって何があるわけではないのだが、

グランドキャニオンやセドナへの拠点となる町である。



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芝生はきちんと整備され、フィットネスのために人々が集まっている。

それにしても現代というか都市では汗のかき方が昔とは違ってきたものだ。

昔、ほとんどの労働は汗を流すことだった。

しかし今では労働は時間を費やすことに変わり、

健康維持のために都会ではフィットネスが行われている。

身体活動量の少ない生活は心身の状態を悪くし病気を発生しやすくする。

様々な発展により、いろいろな作業が効率よくなり軽減されたが、

そのために新たな作業を必要としている、何とも皮肉な話だ。

労働の種類や内容が昔の方がいいというわけではないが、

そこにはもう少しバランス感覚が必要だろう。



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車道も歩道も整備され歩きやすい。街灯のデザインや広告の扱いにも関心が払われている。



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なぜここに…



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町全体にのんびりとした雰囲気が漂っている。

それほど大きくない町だが、この町では忙しなさとは無縁のような感じだ。

居心地のよい町だ。

人々の気持ちがゆったりしていれば、それは行動にも表れる。

例えば道路を渡ろうとすれば車はほとんどが止まってくれる。

大都市だとそうそう止まってはくれない。

うまく会話が進まないときでも、伝えよう、聞こうという意思が伝わってくる。

大都市だと「なんだ英語話せないのかよ」って感じで嫌な表情をされる。

もちろん一概に大都市では、とは言えないけど。

ちなみにラテンアメリカではこちらの言うことを聞こうとしてくれる人が圧倒的に多い。

少しでも話せれば「お~スペイン語うまいな」って感じだ。



人が町の雰囲気をつくる。

町の雰囲気が人を育む。



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多くの家に屋根のある玄関(ポーチ)がある。

アメリカの住宅のポーチは入口であるだけでなく、居間の延長のような働きをしている。

居間から外に出て通りや庭を眺め、あるいはのんびりと過すことが主目的である。

そしてアメリカでも西部にいくに従って、

ポーチは人の待つところでもあり、人と出会うところでもあるようになる。

アメリカの民謡で遠い西部の地を放浪する若者が歌うのは、

ポーチに座って自分の帰りを待っているであろう母親の姿だそうだ。



ポーチにはイスやテーブル、ベンチがある。

このベンチのついたポーチは、

アメリカの西部開拓時代が終わり、フロンティアが消滅した時代に、

郊外住宅、あるいは週末住宅として好まれた。

そこにはフロンティア、大自然への憧れがある、と歴史家は見ているようだ。



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ちなみにユースホステルへの送り迎えはこのアメ車。

こんな車でアメリカを飛ばすのも悪くないな。

2010.09.23 Thu l 33:北米:アメリカ l COM(0) TB(0) l top ▲
アメリカ:グランドキャニオン国立公園(2009年8月)
United States of America : Grand Canyon National Park (08/2009)
(地図は右のルートマップを参照)



あまりにも有名な観光地、グランドキャニオンは

アメリカの南西部のアリゾナ州に位置する。

アリゾナ州は一般的に砂漠の風景で有名である。

アリゾナ州の砂漠が低い位置にあるのに対して、

州の北部と中央部は松などの常緑樹で覆われた高地である。

荒涼とした地形剥き出しの渓谷とは対照的な感じだ。

グランドキャニオンの対岸には国立の森林公園が広がっているほどである。



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フラッグスタッフを出発してしばらくは、所々に山がみられ、多少の起伏が見られる。



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次第に起伏も少なくなり、地平線を横目に車を飛ばすのは気持ちいい。






そして突然、世界最大の渓谷グランドキャニオンが姿を現す。



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このあたりは2億5000万年前は海の底であった。

何十億年かけて海の中で土や生物の死骸で地層がたまり、

7000万年前地殻変動で持ち上げられ(コロラド高原)、

それをコロラド川が600万年かけて削っている最中。

20億年分の地層を一望できると言われ、その深さは最大で1800mもある。

20億年前、陸上にはまだ生命は存在せず、草一本生えていない不毛な時代。



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600万年だとか7000万年とかいわれても、ピンとこない途方もない年月。

気の遠くなるような歳月をかけてつくられた。

そして水のもつ驚異的な力。



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ここ数日間、移動の連続だった。

車窓から広大な風景を見続けてきた。

自然のそのままの姿のあけっぴろげな風景。



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これらを眺めていると、

心が大空に開放されていくような清々しい、スカッとした気持ちになる。

でもそれと同時に、いろいろなことも考えてしまって、

一抹の不安のようなものがよぎった。



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でもやっぱ気持ちいいわ。ここは。



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静かに佇んで静止しているようなこの景色も、

実は絶えず変化し続けている、躍動している姿。

短絡的な見方では勘違いしてしまうなぁ。



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2010.09.27 Mon l 33:北米:アメリカ l COM(4) TB(0) l top ▲
アメリカ:アンティロープキャニオン(2009年8月)
United States of America : Antelope Canyon (08/2009)
(地図は右のルートマップを参照)

アッパー(upper)アンティロープ・キャニオンを正午頃訪れる。



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アリゾナ州のページ近郊にある幅の狭い渓谷、アンティロープキャニオン。

砂岩(砂が固まった岩石)の風や水による侵食によってできた何百年にも及ぶ地層。


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アンティロープキャニオンの入口。



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大きさはこの程度。グランドキャニオンに比べたらちっぽけなものだ。



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でも繊細な美しさは圧倒的。



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岩の質、光の当たる角度や量により表情を変える。



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やはりここでも「光」が重要な役割を担っている。



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影があることで光が引き立つ。



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それにしてもこの造形力といい、素材感、光の当たり方、陰影の妙といい、

人工的には作れないだろう。



自然が長い年月をかけて作り出した造形。

様々な偶然といっていいのだろうか、

人間の思考を超えているような気がする。



これを見ていると、人間の作り出すものは、

ある程度予想範囲内のもの…というか、

それに対して自然と声がもれるほど感嘆することはない気がする。

とか少し思ったけど、

イカンイカン、ものづくりをしようとしている人の台詞ではない。

人間の作り出したものには、それならではの良さがあるはず。






ただただ見とれてしまった。

こんなに見とれてしまうものはそうないなぁ。



あっ、いやひとつだけあるか。



でもそれは人工的には作れないな。



ん、いや、でも人間の力が必要だな。






まっ、とにかくここは凄いわ。



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2010.09.29 Wed l 33:北米:アメリカ l COM(4) TB(0) l top ▲
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