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イラン:マシュハド(2007年9月)



さて、中央アジアを抜けてイランに突入。

当初イランには寄らずに、トルクメニスタンから

カスピ海を船で渡ってアゼルバイジャンに行こうとしていた。



しかしトルクメニスタンのトランジットビザを取得するためには

次の訪問国のビザが必要なのだが、

それがアゼルバイジャンのビザでは発行してくれず、

イランのビザを持っていないといけなかったので、急遽来ることに。



イスラム教シーア派の聖地マシュハド。

前回のイラン訪問時には来ることができなかっただけに

ここだけはどうしても訪れたかった場所である。



ここには「ハラム」という、エマーム・レザー廟を中心に、

モスクや神学校、広場などからなる宗教複合施設がある。

聖地マシュハドの中心にあり(というかマシュハドはハラムの門前町)、

その中はこれぞイスラムっていうのを体感できる。



ハラムはカメラ持ち込み禁止なので写真は撮れない。

けど携帯は持ち込めるので、イラン人も結構バシバシ撮ってる。

これはなぜか黙認。

というわけで、これまで音楽プレーヤーと化していた携帯の出番がついにきた。

(以下の写真は全て携帯。なので画質は…)

iran-マシュハド

これがハラム全景(といってもまだこの状態ではなく、現在も建設中)

すごい広さである。

この模型つくった奴エライっ。

模型は全貌が手に取るように分かっていいね~



iran-マシュハド

左の黄金のドームがエマーム・レザー廟。

さてその内部はというと。。。



ハラムへは異教徒は入れないが、案内所を通せば入れてくれる。

でも何食わぬ顔で入るとそのまま入れる。



そしてハラムの中心であるエマーム・レザー廟へは異教徒は入れないことになっている。

でも日本人は外見がアフガニスタン人に似ているためか、

(マシュハドの東はもうアフガニスタン。近いため訪れるアフガン人も多い)

またまた何食わぬ顔で入ると、結構入れる場合が多い。

運が悪い人は入れないけど…。

何回か入口を変えてチャレンジすれば入れる。



というわけで、潜入成功。

(エマーム・レザー廟内では携帯でも写真を撮っていると、ハタキで頭を叩かれる。

でもこの雰囲気は記録に残したかったので、隙を見つけて撮影)



iran-マシュハド

これがエマーム・レザーの棺。

その周りで巡礼者が手を伸ばして棺に触れようと、

凄まじい押し合いが繰り広げられている。

中にはご利益みたいな感じでとりあえず触れ~ってな感じの人もいるけど、

中には感極まって泣いている人も。



男性と女性は柵で分けられているのだが、

感極まる様子などを見ていると、

気持ちの入りようなどは女性の方が凄まじいように感じた。



iran-マシュハド

上を見上げると、すごい装飾。


iran-マシュハド

エマーム・レザー廟内はとにかく光り輝いている。まるで万華鏡みたい。目がくらむ。

このように豪華絢爛にする理由はナゾだけど、

不思議と嫌味には感じなかった。



iran-マシュハド



iran-マシュハド



iran-マシュハド

ここは24時間OPENしているので、夜でも多くの人が集まる。

中でも木曜の夜は人が多かった。

明日の金曜礼拝に備えるためなのか、大勢の人が集まり始めている。

夜中(写真は0時頃)だというのにかなりの人出。



金曜。

どうやら昼12時から礼拝が始まるみたい。

11時を過ぎた頃から人がどんどん集まり始めた。

モスクや中庭は人々で埋め尽くされ、

12時になる頃にはハラム内のあらゆる場所は人で埋め尽くされた。



iran-マシュハド

金曜礼拝に集まる人々。


iran-マシュハド



iran-マシュハド



「ここの中庭は男性の場所」といったように

男性と女性は場所により分けられている。



特に女性が集まっている場所は圧巻である。

みんなチャドルをまとっているので、

(イランの女性が外出する際に着用する体全体を覆う黒系の布)

メッカに向かってお辞儀するときなどは

青空の下、黒い巨大な波のうねりを見ている様である。



何万、何十万もの人々が一斉に祈るその姿は、

気高くもあり、異様でもあった。



時には神頼みをすることもあるけど、

特に信仰している宗教はない。

そんな自分にとって、

彼らの信仰心に対して感心もしたが、

同時に、ある種の恐ろしさも覚えた。



ここで生まれていたら、宗教を信じ同じように礼拝していたかもしれない。

生まれ育つ環境により、常識も変わってくるし、考え方も変わってくる。

環境が人に及ぼす影響は計り知れない。

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2008.01.03 Thu l 11:アジア:イラン l COM(0) TB(0) l top ▲
イラン:ヤズド(2007年9月)



マシュハドから夜行バスに乗り、

カヴィール砂漠を突っ切って十数時間、ヤズドに到着。



ヤズドには

近くにゾロアスター教の聖地チャクチャクがあり、

市内のゾロアスター教寺院には1500年以上

絶えることなく燃え続けている聖火があり、

沈黙の塔という、ゾロアスター教徒の墓場、

つまりゾロアスター教徒の遺体を鳥葬する場

として使用していた場所があったり、

ゾロアスター教と密接に関わった都市である。

iran-ヤズド
沈黙の塔


iran-ヤズド
沈黙の塔




今回のイラン訪問に際して、ひとつだけ気に掛かることがあった。

それは「ラマダン」。簡単にいえば断食が行われる月。

今年は9月13日から一ヶ月間。

で、イラン入国が9月18日。

つまりラマダン真っ最中に訪れることに…



旅行者は断食しなくてもいいんだけど、

太陽が出ている間は開いていない店がほとんどなので、

食にありつくのが大変。



マシュハドでは宿の近くの食料品店が開いてたしナン屋もあった。

イスファハンやテヘランでは開いている飲食店もそこそこあった。

でもここヤズドでは結構苦労した。

歩き回ったけど飲食店はどこも開いておらず、

八百屋とナン屋をなんとか発見。

苦し紛れにバナナをナンに挟んでみたら、

これがなかなか美味かった。



イランは厳格なイスラムの国なので、

ラマダンは徹底して行っているのかと思いきや、

まあ全ての人が断食を行っているわけでもなく、

日中でも食っている人は見かけた。

そんな人のために(?)営業している店もあるのだが、

飲食店が日中に営業する場合は、中が見えないようにしなければいけない模様。

これはイスファハンの写真だけど、

このように新聞紙などで食べている姿を見せないように中を隠している。

iran-ヤズド



iran-ヤズド



少し前までは匂いも出してはいけなかったようで、

暖かい食べ物などは提供できなかったみたい。


このような店に入ると、時間を問わず結構人が入っていた。

目が合うと、なんとな~くバツが悪いような顔をする人も。。。

「あっ、見つかっちゃった」みたいな。

イランも変わりつつあるようだ。



マシュハドやイスファハンなどの大きな都市では上のような光景もあったが、

ヤズドではそのような光景を目にすることはなかった。

良し悪しは別にして、大都市では生活における変化の度合いは高いような気がする。

特に旧市街の方は風景も昔とさほど変化がないだけでなく、

人々の生活も思考もあまり変わってないような感じだ。

ここでは時間がゆっくりとすすんでいるような空気が流れ、

タイムスリップしたような気持ちになる。

iran-ヤズド



iran-ヤズド



iran-ヤズド



日が暮れた頃、アザーンのようなものがスピーカーから流れると

これがラマダン終了の合図なのか、

ナンを手にして帰宅するじいさんの姿が。



少し歩くとナン屋が一軒あった。

目が合うと、そこの兄さんが少し笑顔を見せてくれる。

言葉はないが、まるで語りかけているような笑顔だった。



ナンを手にするじいさん、そしてナン屋の兄さんの笑顔、

それらは、今日という一日をとても充実した日にさせてくれ、

幸せな気分にさせてくれる。

そしてちょっとセンチな気分にも。。。



こんな小さなことで心を動かされる日もある。



と、話がそれたが、

ラマダンでそれほど苦しい思いはしなかった。

まあ杞憂に終わったと言ってもいいくらい。

あ~、でもイスファハンではチャイハネでのんびりしようと思ってたのに

昼間チャイハネが開いてないというのは痛かった…


2008.01.04 Fri l 11:アジア:イラン l COM(0) TB(0) l top ▲
イラン:イスファハン(2007年9月)



かつては「世界の半分」とまで言われたサファービー朝の首都イスファハン。

その繁栄の面影が、ここ王の広場に残っている。



イスファハンといえば、何はともあれ王の広場。

数年前にも一度訪れているが、やはりここは格別だ。

iran-イスファハン
500m×150mの大空間

広場には噴水つきの池や芝生広場があり、くつろげる。

(でも今回はなぜか水が張られていなかった… 魅力減)

広場を囲んでいる周りのアーケードには店舗が並んでいて、

ブラブラと店を冷やかしていても楽しい。



夜になると、アーケードの部分がライトアップされる。

そして広場の内部は所々街灯がある程度なので、

広場に佇んでいると、穏やかな光の輪に包まれた感じになる。

どこもかしこもライトアップすればいいというものではない。



正面には王のモスクがド~ンと構えている。

iran-イスファハン
入口に対して(広場に対して)奥のモスクが45度傾いている。

これはモスクのミフラーブをメッカの方に向けるためだが、

こうして広場から見たときの眺めも、より魅力的に見える。

iran-イスファハン
モスクへの入口。ムカルナスが見事。

中へ入る期待感を高揚させる。

iran-イスファハン


iran-イスファハン
折れ曲がりがドラマティック。



イスファハンには有名なチャイハネ(喫茶店みたいなものかな)がいくつかある。

そのひとつがこの王の広場にもある。

王のモスクのちょうど反対側のアーケード部分の2階の

展望チャイハネと呼ばれるものがそれだ。



今回の訪問では、チャイハネでチャイをすすりまったり、

というのが主な目的だった。



しかし行ってみるとラマダン中につき1ヵ月お休み…

夜はやっていると思ってたけど、昼夜とも休み…

有名なハージェー橋のたもとのチャイハネは閉店…

王の広場付近のチャイハネも休み…

う~む、チャイハネを楽しみにしていただけに残念だ…



夜、宿にいた人たちと水タバコを吸いに行こうということになった。

情報ノートに書いてあったオススメの店を探したのだが見つからず、

向こうからやってきた地元の人に水タバコを吸える店はないかと聞いてみた。

すると「それでは一緒に来なさい」ということになり、

連れていってもらった先は、普通の住宅…



中に入ると鮮やかな絨毯が敷き詰められた広間が。

既に何人かが座っていて、奥には長老のような風格の人が椅子に座っていた。

ここはどうやらその長老風の人の有り難い話を聞く講演会のような場所だった。



う~む、水タバコを吸いたいんだけど… と思っていると

目の前に水タバコが用意され出てきた。

それにチャイにお菓子まで。



確かに吸えるけど、まさかこんな場所だとは思わなかった…

でもせっかく用意してくれたので、有り難く頂くことにする。

長老がなにやら良い話をしているそばで、

「ボコボコボコボコボコ」

と音をたて水タバコを吸う。

最初は「い、いいのか…?」というような感じだったけど、

まわりの人たちも吸い始めた。

そしてお菓子を食べ、チャイをすする。



次第に気楽になってきた。

なにも有り難い話はかしこまって聞く必要はない。

そういう話だからこそ、リラックスすることが大事なのかもしれない。

まあ、うちらは話の内容はさっぱりわからないんだけど。。。

iran-イスファハン
長老と水タバコ

話も終わり、どっか別の店でも探そうかと話していたら、

ここに連れてきてくれたおじさんが、また付いてきなというような感じで誘ってきた。



そしてあるくこと10分、なにやら赤く光っている場所が見えてきた。

iran-イスファハン
ちと怪しげな雰囲気。

奥に進むと、既に大勢の人が集まっていた。

みんなの視線のその先には、なにやらまた偉そうな人が。

iran-イスファハン



iran-イスファハン
ナゾの飲み物(変なものが浮いている)にアイス、お菓子、バナナがひとりずつ配られる。

そしてまた話が始まった。

時には歌うようにして語っている。

コーランのようで、意味が分からなくても、

ただ聞いているだけでも心地良い。



終了後、まだ他にもあるというような感じで誘ってくれたが、

もう話は十分堪能したので、お断りした。



帰り道、同じようなイベントが行われているのを見かけた。

これらはどうやら「エマーム・ハッサンを祝う会」らしく、

町のいろんな場所で行われていた。



それにしてもイラン人のもてなしぶりときたら、さすがだ。

特に知り合いでもなく、単に店の場所を聞いただけなのに、

いろいろ世話をしてくれる。



ホントに親切でいい人々がいる国なのに、

マスコミはほんの一面しか報道しないから、大抵の人が誤解してしまう。

イランは異国情緒も味わえるし、ぜひ多くの人に訪れてもらいたい。
2008.01.06 Sun l 11:アジア:イラン l COM(0) TB(0) l top ▲
イラン:イスファハン(2007年9月)



イスファハンは砂漠の続くイランの大地にありながら、緑が繁茂する都市である。

道には街路樹が生い茂り、

都市の中庭ともいうべき緑地空間が所々にある。

芝生のところにシートを敷いて、ピクニックのように飲み食いしながらおしゃべり。

このような光景は昼でも夜でも結構な数を見かける

屋外で家族・友人とゆったりとしたひと時を過す文化が根付いている。



iran-イスファハン
夕暮れ時の橋上。



「ポンメゾン」

これは橋が街路に変化したもの、

あるいは店や住居が並ぶ街路がそのまま川にかかっているもの

のことを言う。フランス語かな…?



ヨーロッパでは18世紀くらいまで(だったかな?)橋の上に家が建っていて、

普通の街並みと見分けがつかないほどだったらしい。

所々家々の空いている隙間から川が見えたくらい。

今でもイタリア・フィレンツェのベッキオ橋には宝石店が軒を並べている。



イスファハンはザーヤンデ川のほとりにある都市。

このザーヤンデ川にはいくつもの橋が架かっているが、

その中でもハージェー橋は単なる橋ではない。

iran-イスファハン

普通の橋とは違い、水面に接して橋がかけられているので、

橋の魅力のひとつであるダイナミックさはまったくと言っていいほどない。



しかしポンメゾンとまではいかないが、

橋というより、一種の都市の広場が両岸を繋いでいる。

iran-イスファハン

上部はアーチが連なっているが、そのひとつひとつがまるで個室のように、

パブリックスペースである橋の一部をセミプライベートスペースとして利用できる。

また、水面に向かって一定間隔で区切られた階段も

人々の溜まるスペースとなっている。

橋の上でもゆったりとしたひと時を過せるようになっている。



そこに佇んでいると、場所によって

勢いよく流れる水、

滑るように流れる水、

を楽しむことができる。



単に通行機能だけを持った橋ではなく、

橋にもいろいろな要素を付加することで、

その町のシンボルとなるような要所にもなりうる。



不思議と水辺には魅力がある。

その水辺を楽しむために、

ポンメゾンを現代に復活させるのも面白いかも。



iran-イスファハン
ハージェー橋



iran-イスファハン
イスファハン最古のチュービー橋



iran-イスファハン
こちらも有名なスィー・オ・セ橋

2008.01.07 Mon l 11:アジア:イラン l COM(2) TB(0) l top ▲
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